【歳時記】3月11日 今日は何の日?:東日本大震災、パンダ発見の日

東日本大震災

3月11日という日付を見て、東日本大震災を思い浮かべない人はいないでしょう。

10年という節目の年、改めてこの震災の教訓を風化させないこと、いつ起こるか分かりませんが次の災害への備えを怠らないことが大切だと思います。

私たちひとりひとりが改めて防災に対する取り組みを見直し、至らない点はより備えを充実させる必要があると私は考えます。

ちなみに、ここ愛知県。震度5以上を体感した人はいないのではというほど、不気味な平穏が続いています。

心構え以前に、地震が来たらと思うとマジで怖いですよ。しかも次はココの番だと思い続けて十余年。出来るだけのことをして、次の東海・東南海トラフ地震が小さい地震であることを祈るしかありません。

パンダ発見の日

1869(明治2)年3月11日、中国・四川省の民家で、伝道中のフランス人神父アルマン・ダヴィッドが、白と黒の奇妙な熊の毛皮を見せられました。これが、西洋でパンダが知られるきっかけになりました。

パンダにとっては受難がはじまった日

さて、そのダヴィッド神父、よほど珍しかったのか(そりゃそうだろうw)、この、「白」と「黒」の2色の生物を徹底的に調べたいと思い、パリの国立自然史博物館にジャイアントパンダの骨と皮を送って調査を依頼します。

フランスで調査されたジャイアントパンダは、すぐにヨーロッパ中で話題となりました。

ジャイアントパンダをひと目見たい、あわよくば捕まえたいと考えた欧米の人々が、次々と中国を訪れることに。

多くのハンターによって、この珍しい動物・ジャイアントパンダは次々と捕獲されてしまいます。

もともと繁殖が難しい生物だったジャイアントパンダ。繁殖する数より乱獲される数のほうが圧倒的に多くなり、この発見の日から、わずか30年ほどで絶滅危機に陥ってしまいます。

世界の自然保護の活動を行う環境保全団体・WWFのロゴはジャイアントパンダです。

これは言葉の壁を越えて愛されるシンボルとしてジャイアントパンダが選ばれたのですが、絶滅の危機を経験した動物の代表でもあります。

現在の生息数は1900頭弱※といわれています。中国政府の取り組みにより、緩やかですが増加傾向です。この点だけは中国政府を評価せざるをえません。

なお、中国政府は現在もなお超重要な保護動物として扱っていますが、国際自然保護連合(IUCN)では、パンダは「絶滅危惧種」から、緊急度が1段階低い「危急種」に昇進(?)させています。ひと段落といったところです。


2015年2月28日、中国政府は野生のジャイアントパンダの推定個体数について、最新の調査結果を発表しました。それによると、推定された個体数は1,864頭で、2003年に推定された約1,600頭よりも、増加の傾向にあります。

wwfジャパンウエブサイト https://www.wwf.or.jp/activities/activity/1212.html

パンダの密猟はあるのか。密猟者が捕まると・・・

新型コロナウイルスの発生の発端かとされた武漢の海鮮市場の件などで、中国では希少動物の肉などを売買する市場が盛んです。

表市場があれば裏市場もあるわけで。密猟も残念ながらあるようです。

上の章でも触れたとおり、中国ではジャイアントパンダは保護対象になっています。しかも「国家一級重点保護動物」。超VIP扱い。でも実はパンダだけでなくて数十の動物が指定されています。

中国の刑法では、重点保護対象となっている希少動物や、絶滅危惧種を違法に捕獲、殺害、売買した場合、最高で懲役10年、罰金、財産没収の刑が科せられるそうです。

なかなか重い刑罰が課されるわけですが、ちまたで噂されているようなパンダを密猟したら○刑というのはネタのようです。

パンダは目立つから、捕まえに行くような馬鹿はそうはいないと思うのですが、それでも何年かに一度は密猟がニュースになっています。

両立が難しい、パンダの保護と他の野生動物の保護

2020年8月のBBCニュースですが、「ジャイアントパンダの保護は保護活動で最大の成功物語となっている」としつつも、「ジャイアントパンダ保護区の大半で、ヒョウ、ユキヒョウ、オオカミ、イヌ科のドールなどの姿がほぼ見えなくなっている」と伝えています。

パンダの森を守れば、むしろ拡張すれば、同じ場所に生息する他の動物も同時に保護することになるというのが人々の共通認識でしたが、事はそう簡単ではないということのようです。

自然保護活動家らはこれまで、人々を魅了するパンダの住む森を守ることは、同じ場所に生息する他の動物も同時に保護することになると考えていました。

うっそうとした森よりも適度に開けていた方がヒョウやユキヒョウにとってはエサとなる小動物を捕まえやすいのでしょうね。

生物多様性というのが、実に絶妙なバランスの上で成り立っていることが良く分かる事例です。

アルビノのパンダが見つかった。ほとんどシロクマw

2019年、中国四川省の臥龍自然保護区で、アルビノ(先天性色素欠乏症)とみられるパンダが見つかったというニュースが伝わりました。

BBCの日本語ページに写真があります。ほとんどシロクマですw



パンダの尻尾(しっぽ)は何色?

パンダの尻尾は白。まれに尻尾に黒い毛が混じっているパンダもいるようです。でも目立たないから白。

さて、身体が白地だとして、

耳が黒。
目の周りが黒。
毛ではありませんが鼻の頭が黒。
両腕と両腕を繋ぐよう背中の上部と胸が黒。
両足が黒。

だいたい胴体から飛び出すところは黒色なのに尻尾だけ白。

ここまで配色にこだわったのだから、ここは黒にすべきだったと思うぞ・・・ってパンダの「中の人」に意見してやりたいです。

ちなみに、楽天のマスコットキャラの某パンダ君たちの尻尾は「黒」かった!デザイナーさん良く分かってるじゃんw

さて、あの白黒模様の理由には諸説ありますが、そのなかで「黒い部分には、熱を吸収して保温効果があるから」というもあります。

だから耳、手、足と冷えやすい体の先端だけが黒いのか!と本気でこの説を信じてしまいます。

たれ目に見えて、実は目つきがマジなパンダ

ジャイアントパンダの目。目つきが怖いと感じた人はいませんか。

目の周りの黒い部分がタレ気味の楕円形なので、目もタレている様な気になりますが、目だけを見てみればしっかりツリ目。そして小さめ。しかもいつも目つきがマジ。近くで見ると結構引き締まった表情をしています。

まあ、動物園にいても野生動物ですからね。目が笑っている方が怖いかもしれません。

楽天のパンダ君たちは、目をウルウルさせてるとき、この黒い部分全体がキラキラしてますからねw

・・・いつの間にか、彼らが私の中の標準的なパンダのイメージを作り上げているという。

レッサーパンダの風太君はいま?

今から10年以上前に立ち姿で一躍人気になったレッサーパンダの風太くんっていましたね。風太くんは今も現役で千葉市動物公園にいるようです。

2020年の7月には17歳になったとのことでローカルニュースに載っています。人間だと80歳に近い高齢だそうです。

「めったに立たず寝そべることも増えたが」と記事にあるので、今でもごくたまに立つという事でしょうか。それはそれですごいな。

レッサーパンダ・風太17歳に 千葉市動物公園でお祝い(東京新聞、2020年7月6日)

3月11日の誕生花と誕生石

3月11日の誕生花:「ユキヤナギ」「ハナビシソウ」

ユキヤナギの花言葉には「愛らしさ」「気まま」など。「愛らしさ」は、1cmにも満たない白い花の可憐さに由来するといわれています。

3月11日の誕生石:「スピネル」

スピネルは混ざった成分によって様々な色に変わる不思議な性質を持った石で、赤や青、黒い色など様々な色があります。

その色彩の多彩さから、時にはルビーやサファイアと勘違いされて流通されていた事もあったそうです。鑑定士をしても肉眼で見分けるのが困難な場合もあるのですね。

3月11日生まれの有名人・芸能人(敬称略)

大隈重信 第8・17代内閣総理大臣 1838年3月11日~1922年1月10日
梅宮辰夫 俳優 1938年3月11日~2019年12月12日
三木谷浩史 実業家(「楽天グループ」創業者)1965年3月11日
大沢たかお 俳優 1968年3月11日
UA 歌手 1972年3月11日
土屋アンナ ファッションモデル・歌手・女優 1984年3月11日
篠田麻里子 ファッションモデル・タレント・女優 1986年3月11日