精霊の日
万葉集を代表する歌人の柿本人麻呂、女流歌人の和泉式部と小野小町、この3人の命日が3月18日であると伝えられていることから記念日となったようです。
ここでの「精霊」は「しょうりょう」と読み、死者の霊魂を意味しています。
この3名の歌人、実際には正確な没年は分かっていません。生没年不詳と書いてあるものもあれば、どちらも年月日までしっかりと書いてあるものもあります。これは出典にもよるのでしょう。
とはいえ、なぜか命日だけわかっているというのは謎ではあります。しかも有名歌人3人がたまたま同じ日という。
3月18日、この頃はお彼岸入りなので命日のはっきりしていない3名の命日をこの日にして精霊の日と呼んだのかもしれません。
点字ブロックの日
道を歩いていると何気なく目にする点字ブロック。これは日本から生まれました。
1967(昭和42)年3月18日に、岡山県岡山市で世界初の「点字ブロック」が敷設されました。これにちなんで、岡山県視覚障害者協会が記念日に定めいています。
初めて敷設された岡山市中区の原尾島交差点は国道250号(当時は国道2号)の交差点で、岡山盲学校の生徒が登下校の際に利用していました。
その交差点の横断歩道に230枚の点字ブロックが敷設されたことをきっかけに、点字ブロックは徐々に各地に徐々に広まっていきました。
平たんではなかった普及への道のり、今では世界標準に
当時は高度経済成長の真っ最中。社会全体の仕組みとして、視覚障害者に気遣う余裕も余りなく、この「点字ブロック」も素晴らしいアイデアながらも、普及はゆっくりとしたものでした。そもそも、行政が予算を付けないかぎり、道路には敷設されませんからね。
1970年に東京都が高田馬場駅一帯を「交通安全モデル地区」に指定し、都道府県レベルでの初のプロジェクトを立ち上げました。これが契機となり、点字ブロックは地方都市へも広がっていきました。
ついに2001年、日本工業規格(JIS)によって形が規定されました。
さらに2012年には、点字ブロックの国際規格は日本のJISに基づいて定めると決定され、日本で生まれた点字ブロックは世界のスタンダードとなりました。
点字ブロックを通しての気遣い
どうしても視覚に不自由がないと点字ブロックの役割を忘れがちになってしまいます。
点字ブロックの上に駐車、駐輪などをしたり、荷物を置いたりすると、視覚障害者の人は道をふさがれてしまいます。また点字ブロック上に置かれているものにつまずいて怪我をしてしまったり、白杖を折ってしまったりということもよく起きているようです。
視覚障害者の方たちが安心して歩けるように、点字ブロックを意識した行動に心がけたいですね。
明治村開村記念日
1965(昭和40)年3月18日、愛知県犬山市に「博物館明治村」が開村しました。
明治時代の建築物を保存・展示する野外博物館で、明治期の雰囲気を擬似体験できるほか、
札幌電話交換局
京都聖ヨハネ教会堂
帝国ホテル中央玄関
などの重要文化財、登録文化財なども多数保存されています。
蒸気機関車、京都市電など動態保存されているものもあって乗車して楽しめますよ。
昔は、いかにも博物館といった感じで味気の無い雰囲気でしたが、今は適度に商売っ気を出してテーマパークと言ってもふさわしいのではないかと思います。関東・関西方面から来ても来た甲斐があったと思ってもらえるぐらいにはおすすめです。(地元なので昔の様子も知っているのだ)
歴史的建造物の多さやその広さからドラマの撮影にも頻繁に使われていますよ。ほかにも明治東亰恋伽などゲームとのコラボレーションや、夏には世界コスプレサミットのサブ会場として提供しています。
3月18日の誕生花 「ハナミズキ」「トサミズキ」
ハナミズキの花言葉には「永続性」「返礼」などがあります。
「返礼」は1912年に東京市長が米国へサクラを寄贈した際、そのお返しとしてハナミズキが日本に贈られたことに由来しています。
3月18日生まれの有名人・芸能人(敬称略)
奥田瑛二 俳優 1950年3月18日
村田雄浩 俳優 1960年3月18日
豊川悦司 俳優 1962年3月18日
芳本美代子 女優 1969年3月18日
鳥居みゆき お笑いタレント 1981年3月18日
西野カナ 歌手 1989年3月18日