英語発音変化の超基本ルールを知れば、聞き取れなかった英語が頭に入って来る

英語の「発音の変化」が、日本人の英語の聞き取りを苦手にしている

英語と日本語、私たちは、よくもまあこれほど対極的な言語を学ぶことになったものだと思います。

その中でも日本人が苦手としているリスニング。この苦手な理由はいくつかありますが、そのひとつに英語特有の発音の変化があります。

「英語特有」と書きましたが日本語にも一応発音の変化はあります。

例えば、このブログでよく使う言い回しの「押さえておきましょう」。口語では「おさえときましょう」になります。発音しやすいようにこれぐらいの省略は起こりますが、それほど頻繁ではありません。

また、単語を早口で言うと音が欠けるということはまず起こりません。「でんしゃ(電車)」を早口で言ったら、小さい「や」が無くなって「でんしに乗る」になる・・・・ことは有ってたまるか!ですね。
(日本語でも方言では良くありますが無視してください。例:お前さん⇒おみゃーさん)

この二つが頻繁に起きるのが英語で、大勢の人がリスニングを苦手としている理由です。

例えば、waterは丁寧に発音すると「ウォーター」ですが、普通のスピードで発音するとtが取れて「ウォーラー」「ワタ」になります。綴りにも発音記号にもちゃんと「t」があるのに、何で話す時になるとtが取れるのか、訳わからんという人も多いでしょう。

確かに「ウォーター」と発音されると思っているところに「ワタ」と言われても、一瞬何のことかと思うでしょう。「water」と認識できないか、認識するまで少し考えてしまいます。

綴り通りに読まれない、しかも発音の変化が頻繁に起こるのが英語だと割り切って、発音の変化のパターンを理解することが、リスニング上達の近道だといえます。

私も色々発音のテキストブックを読んできましたが、なかなか頭に入って来ず、自分で大まかにこの発音のルールまとめたことでリスニング力が向上しました。

かなり「大まか」ですがこのパターンを知って発音のルールを自分のモノにしてしまいましょう。

初心者が覚えるべき英語の発音変化のパターンは3つ!


初心者が覚えるべき英語の発音変化のパターンは3つ!音の脱落、音の連結、音の同化

本やウエブサイトでは6パターンと書かれているものが多いです。もちろんそれが正解ですが、初心者が6パターンを覚えるのは大変。私はまず3つに絞って学習しました。

英語の発音の変化のパターンには、大まかに、

音の脱落
音の連結
音の同化

の3つがあります。

用語は難しいのですが、どれも中学英語の初期の段階で登場する表現でも発生し、英語が苦手でも経験的に知っていることです。

音の脱落

「good bye」は、「グッドバイ」ではなく、「グッバイ」と言いますよね。「good」の「d」は読まれません。この現象が「音の脱落」と呼ばれています。

ほかにも、「take care」も「テイクケア」ではなくて「テイケア」です「k」の音が落っこちています。「hot dog」 も「ホットドッグ」ではなく、「ハッダグ」。「d」の音が落っこちています。

音の連結

「連結」というのは音と音がつながるということです。

例えば、「give up」は「ギヴアップ」とは発音されません。実際には「ギバップ」と発音されます。
giveの最後のv(子音)とupの最初のu(母音)のように、子音と母音がつながって読まれる現象を「連結」と呼んでいます。

他にも、When I~は「ホエン、アイ」ではなく、「ウエナイ」と読まれますし、check itは「チェック、イット」ではなく、「チェキ」と読まれます。
このように、単語と単語がつながる現象=連結(リエゾン、又はリンキングと呼ばれます)が起きると、もとの単語の発音がわかりにくくなります。

このため多くの日本人にとって、音の連結現象は苦手に感じるようです。

音の同化

最後に音の同化です。音と音が混ざり合い、合体して新しい音になる現象を「同化」と呼んでいます。

「Did you」が「ディッジュー」、「Could you」が「クッジュー」と読まれます。これは中学校でも学習しているかもしれません。学習していたらいい先生に当たったのだと思います。

ところが私たち生徒の側が恥ずかしがってマネをしないのですね。「クッジューだってよwあの先生、気取ってアメリカ人かぶれしていて草w」という感じで斜に構えて「クッド、ユー」のまま大人になった人いませんか?(私です)

さすがに大人になってから学習を始めた場合、そういうおバカな態度では学習に臨みませんので、きちんと学習し、いつの間にか感覚的に覚えてしまっているものも多いと思います。

しかし、なぜこのような変化が起きるのか、その点をあやふやにしていませんか。

この音の変化という現象を、ルールとしていつ起きるのかを理解している人は少ないと思います。これを理解することがリスニング力の飛躍につながります。



発音の変化の理由は、その方が楽ちんで発音しやすいから!

なぜ、発音の変化が起こるのでしょうか。この現象が起きる理由は思いっきりざっくり言うと、その方が言いやすい、発音しやすいからです。

このトピックの冒頭の「押さえておきましょう」と「おさえときましょう」、後者の方が発音しやすいと思います。

もし、日本語を学習中の外国人があなたに「なんで発音が変化するのですか?」とたずねたとしましょう。厳密には日本語もそういった音韻の法則がありますが、「発音しやすい」という回答以上にシンプルで明確な分かりやすい説明はないでしょう。

「good bye」を「グッドバイ」というよりも、「グッバイ」と言ったほうが言いやすい。goodの「d」とbyeの「b」を続けて言うのは言いにくいから、「d」を落とすわけです。

When Iを「ホエン・アイ」というよりも、「ウェナイ」と言ったほうが言いやすいとおもいます。

ただ、問題なのは、このように例を挙げられればその通りだと思うけど、どう発音したら発音しやすいと感じるのか、その感覚がなかなかつかめないことではないでしょうか。

この感覚がつかめれば、ひとまず個々の発音の変化をいちいち覚える必要はありません※。習得は早いと思います。

注:厳密には、このルールは細かく分類ができて法則化されています。例えば「音の脱落」は「子音+子音で音が落ちる場合」に分類され、さらに「破裂音 + 破裂音で音が落ちる場合」として「p+破裂音」「b+破裂音」などの個別パターンにまで細分できます。しかし、これを学習しようとすると確実にパンクします。簡単に言うと投げ出します。だから本トピックではあえて一切触れませんでした。

4拍子リズムで強弱のメリハリをつけることで、発音の変化を体感で身に付ける


4拍子リズムで強弱のメリハリをつけることで、発音の変化を体感で身に付ける

「この方が発音しやすい」という感覚をつかむためにすべきこと、答えは、英語のリズムを習得することです。

英語は強弱のリズムでできています。英語特有のリズムにあわせて適切に発音すれば、先ほど説明した、脱落や連結、同化が自然に起きるのが理解できます。

文章で例をあげてみましょう。

I’d like to make a reservation

英語のリズムなしで読むと

「アイド ライク トゥ メイク ア リザベーション」

しかしリズムを加えるとどうでしょう。それぞれひとかたまりを1拍として読んで見てください。

「アイド・ライタ・メィカ・リザベーション」

リズムを意識するとlike to の 「t」が落っこちて読まれず、makeとaがつながり「メイカ」と読めませんか。

この中で弱く発音されるところは音声が変化しやすいです。通常、「to」や「a」は強く発音しませんよね。

このような感じで、英語はリズムで出来ているのだと意識してリスニングをすると、少しずつ英語のリズムを感じながら聞けるようになってきます。聞けるようになったら、リズムを意識してリピーティング、音読を行うとしっかりと身に着いてくると思います。

その時に楽をして発音しやすいように発声することを心がけると、ある程度は自然に英語の「発音の変化」をあなた自身が起こしながら話せるようになると思います。このときあなたのリスニング力はかなり向上していることでしょう。

おわりに 英語は強弱リズムの言語。リズムに合わせにくくなると音の変化が起こる。

英語には、音の脱落、音の連結、音の同化という発音の変化のパターンがあること。そしてまずはこの3つのパターンがどのようなものかを覚えましょう(本当は6つあることも気に留めておいてください)。

そのうえで、強弱のメリハリをつけることを心がけて音読して見てください。大ざっぱではありますが、ポトの変化のパターンが身についてきます。

むしろ変化させないと発音しにくくなれば、しめたものです。

ただし、これはあくまで聞き取りを容易にするための方法です。

いずれは、さらに確実に聞き取りを出来るようにし、正しい発音を目指してほしいと思います。

より上を目指したい人は、この感覚をつかんでから、個別の発音の変化のパターンを学習してください。

個々の内容について納得しながら学習できるので、小難しい内容ではありますが、どんどん頭に入っていくと思います。

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