暴騰するテスラの株価はどう正当化されるのか

 テスラの株価が騰がり続けています。バブルなんて言葉は生易しいほど。なお、同社は株高を活かして、資金調達に余念がないようです。

 テスラ、公募増資で最大5200億円を調達 今年3回目
2020年12月9日 2:54
【シリコンバレー=白石武志】米電気自動車(EV)メーカーのテスラが最大50億㌦(約5200億円)の公募増資を計画していることが8日、明らかになった。増資は今年に入って3回目。年初来で約7倍に急騰した空前の株高を資金調達の好機とみて、成長資金を確保する。
8日に証券当局に届け出た資料によると、テスラは米ゴールドマン・サックスや米シティグループなど金融機関10社に普通株を割り当て、市場を通じて実勢価格で段階的に売却する。仮に50億㌦相当の株式がすべて売却された場合、現在の時価総額の1%弱にあたる。
テスラは現在、米テキサス州オースティンと独ベルリン郊外でそれぞれ新工場を建設中で、米カリフォルニア州フリーモントと中国・上海にある既存工場でも生産能力を拡大している。10月には2021年と22年の設備投資額がそれぞれ45億~60億㌦の範囲となり、20年見込み(25億~30億㌦)からほぼ倍増する見通しを示していた。
テスラ株は米国の代表銘柄で構成されるS&P500種株価指数に新規に組み入れられることが決まり、基準日となる21日には株価指数に連動する上場投資信託(ETF)が一斉にテスラ株を購入せざるをえなくなる。資金流入で需給が逼迫するとの思惑から、足元で株高に拍車がかかっていた。
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  テスラ社の株価は年初からこれまでに600%以上上昇しています。驚異の上昇率です。その過程で2月に約20億ドル相当の公募増資、9月には最大50億ドル相当の株式売り出しを実施し資金を調達しています。今回調達する資金は記事にもあるとおり、設備投資資金ですね。この手が使えるからマスク氏は自信満々でいられるのでしょう。銀行の顔色伺う必要なし。もともとコアな投資家は信者のようなものですから、株主もうるさくない。
 しかし、テスラ社の時価総額がわが国の乗用車メーカー7社の合計を上回っているというのはどう説明できるのでしょうか。私には理解できません。テスラ社が将来、中国を含め世界の自動車産業を制するとでも思わないとあり得ない金額です。三菱自動車のプラグインハイブリッド車、トヨタホンダ燃料電池車、(好き嫌いがわかれますが)スバルの官能的な走り、マツダの新型エンジン(スカイアクティブXでしたっけ)。運転支援システムもいい線行っているとおもいますよ。ただ、パフォーマンスでもいいからEVに力を入れているように世界に見せてほしい。欧米人はじめ世界の多くの人がパフォーマンス好きですよ。そしてコミットメントとしてみてないから、細かいことをがやがや言わない。でも、EV、EVとテスラが言い続けていたら、EV=テスラになってしまう。ここを一番恐れて言います。まず、テスラにカウンターをかましておいてから、冷静に着実にテスラ対策を打っていきましょうよ。