【インド経済】インドの暴動リスク

脱中国を目指し、中国製から国産への転換を押し進めるインドですが、早くも、思わぬ形でリスクが露呈しました。労働者(と扇動する極左団体)の暴動です。

インドのiPhone工場で暴動、「搾取」に抗議し破壊行為 100人逮捕 AFP
2020年12月14日 14:13 発信地:ベンガルール/インド

インドで米アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を製造する台湾企業の系列工場で12日、賃金の未払いや搾取を訴える従業員らによる暴動が発生し、これまでに100人が逮捕された。
 暴動が起きたのは、インド南部のIT産業の中心地ベンガルール(Bangalore)近郊にある台湾の電子機器受託生産大手ウィストロン(Wistron、緯創資通)傘下の工場。ソーシャルメディアに投稿された動画には、ガラスが棒でたたき割られ、防犯カメラや換気扇、電灯が破壊され、車が放火されたりひっくり返されたりしている様子が映っている。
現地メディアによれば従業員らは、最長4か月にわたって賃金を支払われておらず、長時間労働を強いられていると訴えている。
 地元警察当局は13日、「現在は状況を制御できている。特別チームがこれから事件を調査する」とAFPに語った。負傷者はいないとしている。
 また、ウィストロンの台湾本社はAFPに対し、「身元不明の外部者が工場に侵入し、破壊行為を行った。目的は分からない」との見解を示した。
 現地の労働組合リーダーは、問題のiPhone製造工場では劣悪な環境下で労働者の「過酷な搾取」が行われていたと主要紙ヒンズー(Hindu)に語り、「会社側が基本的人権を軽視するのを、州政府は放置してきた」と非難した。
 地元メディア報道によれば、この工場では約1万5000人が働いており、大多数は派遣労働者だという。   

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問題は、台湾企業にあるのか、それとも台湾企業はきちんと派遣元企業に金を払っているにもかかわらず、派遣元企業が派遣労働者に賃金を払っていなかったのか。おそらく後者でしょう。そして、派遣業者は当然のことながら地元のインド人が経営しているのでしょうけど、ここのスクリーニング(まともな業者か否か)が外国人(この場合は台湾人)には難しい。嘘つきや金の亡者が多い国ですから。
 だからといって、破壊行為に及んじゃいかんでしょといっても、インドでは案外この手の暴動が多いのです。
 日本企業も結構頻繁に被害に遭っています。有名どころではこれ。

スズキの経営に打撃 インド工場、暴動で停止続く
ですから、デモやストライキが暴動に発展しないように、「ロックアウト」という手段があります。締め出し。今年よく使われた「ロックダウン」の反対(完全な対義語ではありません)ですね。
実は、つい少し前、トヨタ自動車のインド法人も大変だったようです。

トヨタの南部工場、ストで閉鎖 2020年11月12日 NAA

メディアやエコノミスト、コンサルなどは、「インドは次の中!凄いポテンシャル!」と煽っていますが、筆者の味方は逆です。これからも、現実のインドを紹介いていきたいとおもいます。インドに幻想を抱く日本人に警鐘を鳴らします。