今は見かけないスパイクタイヤとは何か?

スタッドレスタイヤについてのトピックから少し脱線しますが、スパイクタイヤについて少しまとめてみました。

スパイクタイヤの歴史 発祥は北欧

スパイクタイヤは1950年代にスカンジナビアで誕生したといわれています。ボルボの3点式シートベルトといい、この時代の北欧は自動車先進国でしたね。
1962年にはヨーロッパから初めて輸入されました。その翌年には国産品が北海道や東北などの積雪寒冷地を中心に販売されはじめています。
普及したのは1970年代。普及するとともに、アスファルトが削られてできた粉塵が舞い上がり、環境問題となりました。
その後、紆余曲折を経て、1990年7月3日、環境庁から「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」が施行されました。これにより、製造・販売が禁止となりました。

手持ちのスパイクタイヤで走るのは問題ない?

法律では指定地域というものが各都道府県で定められています。
その指定地域内の「積雪または凍結の状態にない部分」において、スパイクタイヤで走ってはいけない、とされているのです。なお、雪の積もりようのない、トンネル内や橋の下の道路部分は走っていいことになっています。
実際には除雪によってアスファルトがむき出しになっているところはあるわけで、雪国といえども、黒い路面に乗っかってしまったらアウト!になってしまうので、現実的ではありません。
このほか、消防用自動車、救急用自動車等はスパイクタイヤの使用は認められています。実際にはこれらの車両もほとんどスタッドレスタイヤでしょう。製造・販売の中止より30年以上たっていますからね。

このような経緯を知ると、スタッドレスタイヤが当たり前になってまだ30数年しか経っていない、意外と新しいアイテムであることがわかります。だから技術革新の途上だったようで、毎年、新素材、新技術をCMでアピールできたのもそのためでしょう。

「失われた30年」という言葉があります。経済的には停滞していたと言わざるをえない日本ですが、生活環境の面では確実に良くなっているところもたくさんありますね。

参考:スパイクタイヤ問題解決の歩み(札幌市)