米国のシェールオイル生産者の平均損益分岐点は$45/bbl 前年より2割低下


米国のシェールガスの採掘業者ですが、ここ数年間の価格低迷(WTIで50ドル台と、今と比べると高く感じますが)で経営が悪化してきたところに、今年前半の暴落を喰らったことで、次々と淘汰されていきました。
しかし、ここが米国のダイナミズムですが、生き残った業者はがっつりとコスト競争力を高めているようです。

U.S. Oil Drillers’ Break-Even Costs Plunge 20% in 2020 (Bloomberg)


米国の石油掘削業者の損益分岐点のコストは2020年に20%急落

生産者は、新しい石油の世界に適応するために大幅なコスト削減を行った。
損益分岐点は1バレルあたり平均11.50ドル減少

2019年、全米では1バレルあたり56.50ドルだった損益分岐点が、現在は45ドルに低下。
最も生産性の高い産油地域(パーミアンとイーグルフォード)では、同44ドルから36.50ドルに低下。

この記事を書いている時点でのWTI価格は48.36ドルなので、全米としても十分に採算が合うようになってきたと言うことです。
生産性の高いテキサス州の産油地域(パーミアンとイーグルフォード)はそれ以下で、しかも輸出のための港湾にも近いことから、米国産軽質原油の競争力が今後強まっていくことが予想されます。

WTI先物は、現地時間17日まで4営業日連続で続伸していますが。11月初めから始まった上げ相場は目に見える押し目がないままコロナショック後高値の更新を続けています。

米国産シェールオイルが増産に転じる気配が相場関係者の間で強まると、転機になるかもしれません。