【脱カタカナ英語】CT、MRI、レントゲンを撮るを英語で表現するには

新型コロナの影響もあって、英語学習者のみなさんのなかには、ニュースや教材などで医学関係の英語トピックスに触れられたこともあると思います。
医学関係の英単語はラテン語由来などが多く、結構難しいのですが、簡単なものや日常のニュースや会話でよく出てきそうなものから取り上げたいと思います。また、日本語のカタカナ表記、英語とは異なっているものも多く注意が必要です。

レントゲン、CT、MRIを英語にすると


レントゲンは英語でX-rayです。エックス線ですね。日本で使われている「レントゲン」という単語は
1895年にX線を発見したドイツの物理学者、ヴィルヘルム・レントゲンが由来です。ちなみにレントゲン氏ですが、この功績によって1901年に第1回ノーベル物理学賞を受賞しています。

CTは、正式には Computed Tomography Scan(コンピュータ断層診断装置)です。日本では「CT」と言えば多くの人が理解できますが、英語ではCT scanというのが一般的です。テレビでも、考古学モノやお宝発見のような番組では調べたいものを「CTスキャン」にかけるとナレーションしている時があります。
MRIはMRIのままで大丈夫です。が「scan」を付けてもOKです。MRIとは正式には、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴映像法)です。


レントゲン:X-ray、CT:CT scan、MRI:そのままMRIかMRI scan

患者としてCTなどを撮影するのならhave/getを使う


自分が患者として、レントゲン、CT、MRIを撮るという場合は、have か get を使います。

I’m going to a hospital to have an X-ray. (a CT scan/an MRI)
I’m going to a hospital to get an X-ray. (a CT scan/an MRI)
レントゲン(CT/MRI)を撮りに病院に行く。

I had an X-ray. (a CT scan/an MRI)
I got an X-ray. (a CT scan/an MRI)
病院でレントゲン(CT/MRI)を撮った。

受け身でなくて大丈夫です。画像データをゲットしたという感じです。

なぜ、「an」なの?と思った方は鋭いです。次の項目で説明します。

I had an X-ray taken at the hospital.    (a CT scan/an MRI)

レントゲン(CT/MRI)を撮ってもらった。


have 〇〇 taken」という表現を使うと、誰かに撮ってもらったというニュアンスを表せます。

レントゲン、CT、MRIは数えられる名詞。だけどなぜ「an」なのか?

日本語の概念には無い、単数・複数と数詞。
英語では、レントゲン、CT、MRIは、数えられる名詞(可算名詞)として扱われます。
1回の検査で写真は何枚も取りますが、「レントゲンなどを検査ために撮影するという一連の行為」を1つとして数えるのが一般的です。つまり、「a」を付けておけば問題はないといことですね。

1回病院に行って検査した場合

I had a CT scan.

と単数形で表します。

検査をするという行為を複数回行う場合は、複数形にします。 例えば、
先月と今月レントゲンを撮った。
I got X-rays last month and this month.

頭と右腕のMRIを撮った。
I had MRIs of my head and right arm.

一連の検査という行為が複数回行われているので、複数形になります。

ちなみに、単数形・複数形を表にすると、このようになります。

単数形複数形
レントゲンan X-rayX-rays
CTa CT scan, a CTCT scans, CTs
MRIan MRI an MRI scanMRIs, MRI scans

さて、ここで、X-rayと、MRIの数詞が「a」ではなくて、「an」になっているのにお気づきでしょうか。
「X-ray」の「X」は「ex」と、MRIの「M」は「e,m」と発音します。頭が母音の「e」ですから、「an X-ray」「an MRI」となります。これは難しい。
でも、心配ご無用。多くのネイティブもこのようなややこしい単語では、「an」を正しく使えていないからです。あまり気にしていないと。でも、英検やTOEIC試験のために覚えておきましょう。

なお、CTs、MRIsもアリですが、口語的になります。
ビジネス上の文書など、フォーマルな場合はCT scans、MRI scans を使った方が無難でしょう。

身体のどの部位を撮るのかを表現する


日本語で「胸部レントゲン」「頭部CT」というように、英語でも撮影したい体の部位を先に言います。


胸部レントゲン → chest X-ray
頭部CT → head CT
腹部CT → abdominal CT
脳MRI → brain MRI
脊椎MRI → spine MRI

また、「of one’s 〇〇(体の部位)」でどの部分を撮影したのか表現できます。

左ひざのMRIを撮った。
I had an MRI of my left knee.

余談ですが、造影剤を使用しない画像診断を単純〇〇と言いますが、英語では「plain」と言います。

単純X線撮影 → plain X-ray
単純CT → plain CT scan
単純MRI → plain MRI

造影剤ありの場合は、「contrast-enhanced 〇〇」です。今風に訳すと「コントラスト強化剤」ですね。


造影CT → contrast-enhanced CT scan
造影MRI → contrast-enhanced MRI



医師、検査技師など撮影者を主語にする場合

さて、さきほどの文章、レントゲンを撮影した(I had an X-ray.)で十分に自然ですが、話の流れで、主語が自分ではなく撮った人(医師や検査技師)にしたい場合は、take を使います。

放射線技師が彼女の頭部のCTを撮った。
The radiology technician took a CT scan of her brain.

フォーマルな文章のときは、「実施する」「行う」という意味の、perform、conduct、carry out などが使えます。

医師は自分で画像診断の機会を操作しないこともありますね。総合病院など分業になっているところは、医師が「検査をするよう指示を出した」となるわけですが、この場合order を使います。

医師は、患者の腹部MRIを撮るよう指示を出した。
The doctor ordered the patient’s chest MRI.

ナレーションでは人が主語にならないこともよく有ります。

患者が病院に運び来れてきてすぐ、MRIが撮影された。
The MRI was performed right after the patient was transported to the hospital.

診断のためにCTが撮られた。
The CT scan was carried out for diagnosis.

検査結果、検査所見はどう表現する?

さて、撮影は終わりました。検査の結果や所見を聞きに行くことに成りますが、どのように表現するのでしょうか。

「レントゲンなどによって~が明らかになった」 と言いたいときは、「明らかにする」という意味の reveal や show などを使います。

脳MRIによって脳梗塞が明らかになった。
The brain MRI revealed/showed a cerebral infraction.

所見というのは、findings という英語がぴったりです。「見つかったもの」。こういう時、英語はとてもシンプルな言語だと思います。または、〇〇 image としてもOK。

CT所見上、異常なし。
No abnormalities were observed on the CT findings.

胸部レントゲン画像上に陰影があった
A shadow was noted in the chest X-ray image.

おわりに

今回は、レントゲン、MRI、CTに関する英語表現を取り上げました。
「レントゲン、MRI、CTを撮る」というだけでも、結構いろんな表現があります。また、X-rayやMRIの数詞が「an」だっとは!と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。Xからはじまる単語は滅多にないですし、MRIみたいな頭文字語も一般名詞として使うことは少ないですからね。(MI6のように固有名詞が大半です)
少しでも英語学習のお役に立てれば幸いです♪