三菱UFJ、未利用口座から管理手数料を徴収を計画

半沢新頭取で話題になった三菱UFJ銀行ですが、今度は未利用口座に管理手数料を徴収するというニュースが飛び込んできました。

ニュースの概要


このニュースによると管理手数料を徴収する口座と条件などは次のとおりです。
対象は2012年7月1日以降に口座を開設した人、かつ2年以上利用が無かった場合
手数料は年間1320円(消費税込み)
残高不足は自動的に解約される
「休眠口座」は犯罪に悪用されるリスクがあり、不正利用を防ぐ目的もある

一方で
ネットでサービスを申しこんだりするとポンタポイントを付与。
10万円以上の給与や年金の受け取りがある講座はコンビニATMなどで月2回無料現金引出し可
など、サービスが強化される部分もあるようです。

三菱UFJ銀行側の事情は?


銀行側としては、デジタル化の動きを加速させたいのと、口座を選別したいのでしょうね。
海外では-と出羽守になるつもりはありませんが、海外の銀行だと、最低預入金額以下だと普通に口座管理手数料取られます。
特に米国の銀行は、これらの手数料が銀行の収益を支え、リーマンショック後の不良債権処理を速やかに進められたと評価するレポートもあります。日銀のレポートでは、米国の手数料の引き上げと、他のサービスと抱き合わせるなどして顧客の理解を得ながら手数料収入を確保しているという事例を引きあいに出し、日本の銀行も「提供するサービスの適正対価に関する顧客の理解を得ていくことが望まれる」とまとめています。

メガバンクはともかく、銀行業は儲からない


銀行はその体質や、行員の高給(昔ほどではありませんが)など何かと叩かれるところがありますが、冷静に考えると、なかなか利益が出ない大変な商売でもあります。
平均貸出金利は1%を切っています。単純化すると、100万円を1年間貸し付けても1万円しか利息を取れません。信用保証協会の保証が付いていないいわゆるプロパー融資だったら貸し倒れたら丸損。今はコロナ対応と言うことで100%の保証が付いていますが、それまでは中小・零細企業でも2割は銀行の責任。
貸し出しの元手となる預金ですが、タダで確保しているわけではありません。雀の涙といえども金利を払っていますし、預金残高総額に応じて預金保険機構に保険料を払わねばなりません。TVコマーシャルも貸出先の発掘のためではなく、預金者へ安心感を与えるためのイメージ広告が大半ですしね。もちろん預金者もいずれ住宅ローンなどで収益源となる可能性もありますから、そういう下心もあるのでしょう。
銀行の肩を持つ訳ではありませんが、なるほど、大変です。

それでも「銀行」は大切な存在


お金を経済や社会をめぐる血液にたとえるならば、銀行はお金という血液を送り込む心臓のような存在だといえます。フィンテックなどITによってその提供元や提供手段、新たなサービスが加わったとしても、本質は変わらないでしょう。特に今回のコロナ禍でみせた速やかな資金供給。日本の銀行の経営が健全であったからことも、大いに助けになったのだろうと思います。