節分 2月3日ごろ(2021年は124年ぶりの2月2日に)
節分という言葉は「季節を分ける」ことが由来です。
本来は春夏秋冬の全てに節分がありますが、太陰暦(太陰太陽暦)では「立春」を年の初めと定めていることから、「立春」の前日すなわち「大寒」の最後の日にあたるこの「節分」を特に重視しました。
このため、現在の節分は年に1回2月の頭にやって来るこの「節分」のみになりました。
なぜ節分に「豆まき」をするのか
昔の人は、季節の変わり目には邪気が生じると考えていたため、それを追い払う意味で行われたのが「豆まき」です。一般的には「福は内、鬼は外」と声を出しながら豆をまき、年齢の数だけ豆を食べ厄除けを行います。
節分というとコレを思い出しますw(うる星やつら) ©高橋留美子
恵方巻 大阪ローカルの習慣をコンビニが広めた
恵方巻を食べる習慣はもともと大阪を中心にあったもので、全国に知られるようになったのは、1998年にセブン-イレブンが節分のイベント商品として、「丸かぶり寿司 恵方巻」と名付けて発売したのがきっかけです。
以後、他のコンビニチェーン、スーパーなど小売店が追随しました。それまでは「太巻き」と呼んでいたような。
「恵方巻」は、その年によって変わる恵方という方角を向いて食べると縁起が良いとされています。無言で食べると更に良し(絶対の掟)という人もいます。
ちなみに、巻き寿司の
- 「巻く」は、「福を巻き込む」、
- 「切らずに食べる」は、「縁をえらないように」
無言で、つまりしゃべらずに食べるのは、口から「福が逃げないように」
という意味が込められています。上手いこと考えられていますね。
恵方とは何を意味するの?
「恵方」とは、もとは陰陽道が由来で、歳徳神(としとくじん)という神様のいる場所を指します。歳徳神はその年の福徳(金運や幸せ)を司る神様の事で、年徳、年神様、正月様などとも呼ばれるそうです。昔からなじまれている神様です。歳徳神のいる場所は毎年変わり、その度に恵方も変わっていきます。
その方角に向かって、いろいろな事を行うと良いと言われています。このため、昔は京都・大阪などでは、初詣でも恵方の方向にある神社に参拝したり、初めての事を行うときは恵方を向かって行うことが多かったようです。実際、私の周りに初詣は恵方を気にするという人が一人います。関西出身の人です。
恵方の決め方は?
その歳徳神(としとくじん)という神様が移動してしまうので、そのいらっしゃる場所である「恵方」も毎年かわります。しかし、意外にも4か所をぐるぐる巡回しているらしい!「北北西」とか細かい方位ばかり聞くので16パターン(16方位)あると思っていました。
4つの恵方
- 東 甲の方角・・・東北東より少し東
- 西 庚の方角・・・西南西より少し西
- 南 丙の方角・・・南南東より少し南
- 北 壬の方角・・・北北西より少し北
どれがその年の恵方になるかというと、その年の干支の十干(じっかん)で決まっていて、「東→西→南(2021年)→北→南」で一つの周期になっていて、これを繰り返します。
2月2日が節分の日になるのは124年ぶり!2021年の節分
節分って2月3日ではなかった?とほとんどの人が思ったことでしょう。2021年の「節分」は、1897年以来124年ぶりに「2月2日」になります。国立天文台のサイトでその理由について詳しく解説しています。
要約すると、天文学により決まる立春が1日早まるから、節分も連動して1日早まるからです。
立春は天文学的に地球が立春の位置を通る日を指しますが、うるう年によって調整をしても地球が立春の位置を通過する日付が1日ずれてしまったのです。
「2月2日」の節分は、2022年には再び「2月3日」へ戻りますが、2025年からしばらくは4年ごとに「2月2日」になるパターンが続き、今世紀末にかけて「2月2日」の頻度が増えていくとされています。
交番設置記念日
警察署というと、あまりお世話になりたくはありませんが、交番だと身近なイメージがするから不思議です。
小さい頃はなぜ「こち亀の両さん」は「派出所」に勤務していて「交番」ではないのか?とか、ドラマや映画で出てくる「駐在所」「駐在さん」とは何ぞや?などと色々と不思議でしたが、1994年からは「交番」が正式名称になりました。
意外なことに、それまで「交番」は「派出所」「駐在所」の通称だったのです。それが今では逆になりました。今も「駐在所」の名前のままのところも多々あります。
この「交番」が初めて設置されたのが1881年2月2日のことでした。東京でこの制度が始まった当初は、街中の交差点などに警察署から警察官が出向いて行って活動する場所を「交番所」(交番舎)と定めただけで、そこに建物も何もありませんでした。警察官にここが交番所と教えてもらわなければ誰も気が付かないという不思議な状態です。警察官は「お巡りさん」の通称のとおり、昔から街を巡回するのが当然だったので、街角の特定の場所に行けば警察官が必ず居てくれる、というアイデアは斬新だったようです。
なお、1881年より常設の建物を建てて警官が常駐する現在のような制度になりました。
夫婦の日や頭痛の日など、2月2日を語呂合わせにした記念日
頭痛の日
慢性頭痛に悩む人たちで結成した「頭痛撲滅委員会」が2001(平成13)年に制定しました。「ず(2)つう(2)」(頭痛)の語呂合せです。頭痛の日の意義は「慢性頭痛に悩む「頭痛持ち」の存在をアピールし、社会に理解の輪を広げるため」とされています。片頭痛に悩まされている私も賛同します!
夫婦の日
11月22日が「いい夫婦の日」として有名ですが、確かに2月2日は夫婦の日ですね。仲が良いかどうかは謎とかいうと制定者に怒られそうですが。そうすると、毎月22日も夫婦の日なのでしょうか・・。
このほかの2月1日付けの記念日
世界湿地の日(ラムサール条約に関係)、情報セキュリティの日、国際航空業務再開の日、バスガールの日、おんぶの日、おじいさんの日、2連ヨーグルトの日
歴史的な意義を考えると、世界湿地の日や、国際航空業務再開の日を取り上げた方が良かったような気もしますが・・・。2月2日も良い一日をお過ごしください💦