三日坊主脱出大作戦 メリットがあるのに、あなたが習慣化できない理由

三日坊主なのは本人の性格が主因ではない

新しいことにチャレンジする。ワクワクして楽しいことですが、いざそれを習慣化するとなると難しいものです。だから「三日坊主」なんて言葉が昔からあるわけで、人間誰しもが直面する永遠の課題かもしれません。

私自身を振り返っても、もともと気分のムラは激しいのか、なかなか継続が出来ない人でしたが、「習慣化」というものを理解し、意識的に行動するようになってからは、継続が出来る人になりました。

悩んで調べて試してみてわかったことは、いわゆる「三日坊主、継続が出来ない、習慣化ができない」というのは本人の性格だけが原因でないということです。

ものごとを継続(習慣化)できないのは、習慣化のメカニズムと方法を知らないことに原因があります。

そこで今回のトピックでは、習慣化とは何かを知ったうえで、習慣化のメリットをお伝えします。ところが、習慣化にはメリットがあるにも関わらず、私たち人間が備え持つ性質が習慣化を邪魔しているのです。ここを押さえておきましょう。鋭い方は習慣化する方法をひらめくかと思います。

やりたいことを無理なく習慣化できるようにして、普段の生活の中に取り入れてみましょう。あなたの生活がより充実したものになること、間違いなし!です。

習慣化とは何か

習慣化とは、私たちの日々の生活の中で「意思の力を使わず無意識で繰り返し行動している状態」のことです。

私たちは、朝起きたら顔を洗い、着替えをして、「コーヒーをいれよう、パンを食べよう」といつの間にかトースターにパンを入れている、といったように、無意識に行動ができているかと思います。

このような場合、「これをしなくては」といった使命感、何かを深く考えなくても行動できる状態になっていますね。これは、習慣化ができていると言えます。

一度ものごとを習慣化してしまえば、やる気の有無に関係なく行動を継続することができますので、目標の達成もしやすくなります。

習慣化のメリット

習慣化のメリット1:人生の幸福度が上がる

習慣化は、人生の幸福度を上げることにつながります。意識しているか、していないかに関わらず習慣化されている行動は自発的な行動です。

「30日で人生を変える「続ける」習慣」の著者、古川武士氏によると、幸福度への影響力は、自発的活動(行動習慣)が50%とのことです。

このことから、良い習慣を身につけることで、ストレスを減らすことができたり、充実感を得ることに繋がるといえます。つまり幸福度を上げられるのです。

習慣化のメリット2:仕事や勉強がはかどる

人間誰でも、集中力を維持するために思考や感情をコントロールするために力を割きます。また、意思決定をするごとに消耗していきます。この場合の意思決定とは、たとえば、遊ぼうか勉強しようか迷い、勉強するほうを決断することなど、習慣化されていなことによる意思決定を指します。

しかし、これらのために、エネルギーを消費しても得られるリターンは少ないのです。

仮に、仕事や勉強、体のエクササイズなどを習慣化し、意思決定の機会を減らせば、これらに費やす力を節約できます。すると、本当に必要な機会まで脳を休ませておくことができ、ここぞという場面に力を発揮できるのです。

また、習慣化は、仕事や勉強を継続するうえで最も大切な健康維持にも役立ちます。退社時間を決めて自由な時間を持つ・睡眠時間を増やす・軽い運動を取り入れるなど、心身の健康に良い習慣を身につけることでストレスが軽減されれば、仕事や勉強のパフォーマンスを上げることができるでしょう。

習慣化のメリット3:面倒なことも継続できる

習慣化の最大のメリットは、面倒な物事でも楽に継続できることです。たとえば、早起きが苦手でも、起床時間や目覚めてからの行動を決めてルーティン化すれば、「どうしよう」「何をしよう」と悩まず、すぐに行動できます。継続力ともに、行動力が身に着きます。

また、これらの悩みが無くなることによる心と脳のストレスの軽減はかなり大きいことでしょう。

習慣化に失敗する原因・理由

多くの人が習慣化に失敗する原因は大きく分けて2つあります。習慣化できない原因を知っているだけで、対処しやすくなります。しっかり覚えておきましょう。

アドレナリンの分泌が続かないから

アドレナリンとはいうのは、興奮時に分泌されるホルモンの代表格です。

勉強や仕事、運動をするときなど、適度なストレス状態になるとアドレナリンが分泌され、運動能力を高める、脳を覚醒して集中力を上げるといった働きをします。

一方、アドレナリンが出ている間はエネルギーを大量に消費しますから、一種のストレス状態に置かれています。このため通常は長続きしないような体の仕組みになっています。

新しいことをはじめた直後はアドレナリンが分泌されて、やる気に満ち溢れます。しかしこのような理由から、アドレナリンによる興奮状態は長くは続かきません。そして3日後には「まあ、やらなくてもいいかな・・」という思考になってしまいます。

そもそも、アドレナリンが分泌されている時は、、いつまでもこの状態が続くと勘違いして、高すぎる目標を立てたり、逆に目標や計画を立てずにがむしゃらに取り組みがちです。この人間の性質・メカニズムを知っておけば、三日坊主にならないための対処が可能です。

そもそも人は安定を求める生きものだから

習慣化が失敗するもうひとつの理由は、安定を保とうとする脳が本来持っている性質です。安定を保つために、我々人類には「新しい変化に抵抗する」機能が備わっています。

変化に抵抗する性質は、安定した生活や健康状態を維持するために重要ですが、新しいことを習慣化する際は、この機能が悪さします。新しいことが習慣化するまでは、脳はこれを不安定と捉えて拒絶してしまうのです。

専門用語では、ホメオスタシス(homeostasis)、「恒常性」とも呼ばれています。

三日坊主から脱出するには、このホメオスタシスをいかに解除するかが重要になってきます。これは実際に様々な工夫をして、脳にとって「不安定な状況」を「快適な状況」に置き換えさせることができます。

あとがき

ここまでお読みになられた方は、読みながら自己分析をすませ、すでに解決策に考えを巡らしている方もいるかもしれません。

しかし、もう少し具体的な解決策を知りたいという方もいらっしゃると思います。近日中に、習慣づけるための具体的な手法についてまとめようと思います。