天気図記念日
一応気象オタクなのでこの記念日をトップに持ってきました。今ではおなじみの天気図。
日本では、1883(明治16)年2月16日に初めて作られました。
この日本初の天気図はドイツの気象学者エルウェン・クニッピング氏(Erwin Knipping)が天気図を描き、英語で書かれた天気概況を翻訳したものでした。
元となるデータは日本全国11箇所に設置された測候所のデータを江戸城本丸跡(現在の皇居東御苑辺り)に設置された東京気象台にて集計したものです。
だから、図面も超シンプル。後述する3月1日の天気図が今も残っています。これを見ると、東北沖の太平洋に高気圧。九州西の東シナ海に低気圧。

同年3月1日以降は印刷して1日1回発行されることとなり、しばらくすると、新橋と横浜の停車場に掲示されるようになりました。が、当時の人々にとって天気図は専門的過ぎる存在で、あまり気にされることも無かったようです。
そりゃそうでしょ。読み書きは出来たとしても、理科教育なんて受けていなかった当時の人々からしてみれば、「今日の東京地方の天気は、曇り夕方から雨」というような、ダイレクトに伝わる情報じゃないと理解できませんよね。
提唱者、制定者不明の謎の記念日
しかしながら、現在世界でもトップクラスの気象予測技術を持つ日本として、これは大きな節目です。ところが記念日ではあるものの、誰が提唱したのかも謎で、特段イベントが行われることもありません。
ちなみに気象庁は観測開始の6月1日を「気象記念日」と制定しており、この日には毎年何からのイベントなどをしています。
寒天の日
長野県茅野商工会議所と長野県寒天加工業協同組合が制定しました。2005(平成17)年2月16日、NHKテレビ番組「ためしてガッテン」で寒天が取り上げられ、寒天が大ブームとなったこと記念しています。スゴイ決め方ですね。
寒天の材料は海藻
寒天は、テングサ(天草)、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したものです。幼いころ、テレビのニュースでテングサを乾燥させる冬の風物詩的ニュースを見て、てっきり寒天の材料は山に生えているものかと思っていましたよ。いつ気付いたのか覚えていませんが、知らないまま大人にならなくて良かったw
「寒天」と命名したのは隠元禅師(インゲン豆を日本に伝えたことで有名なお坊さん)
寒天は江戸初期に、屋外に捨てた当時のトコロテンが凍結、融解を繰り返したら海藻臭さが無くなったとかで、発明されたと言われています。
発見者の旅館の主人が、インゲン豆で有名な隠元禅師に試食してもらうと、精進料理の食材で活用できるとお墨付きを貰えました。
その時に名前もたずねられましたが、名前はまだ決まっていなかったので、隠元禅師に決めてもらうことに。隠元禅師は寒晒心太(かんざらしところてん)の意味を込めて、寒天と命名したといいます。
戦前の日本の重要な輸出品であった寒天。しかも戦略物資!
昔から海の恵みを利用してきた日本人ですから、寒天が普及、大量に生産される素地はありました。江戸末期では寒暖差の大きい地域を中心に広まっていきます。特に諏訪地方では冬の農家の副業として寒天の製造が奨励されました。
明治に入って、1881年にドイツのロベルト・コッホが寒天培地による細菌培養法を開発しました。これにより寒天の国際的需要が急増。このため、第二次大戦前は寒天が日本の重要な輸出品になり、外貨を稼ぎました。
そして、第二次世界大戦中は戦略物資として輸出を禁止します。寒天の供給を絶たれた諸外国は自力による寒天製造を試み、自然に頼らない工業的な寒天製造法を開発しました。こうして作られたのが粉末寒天です。ほとんどは食物繊維(アガロースやアガロペクチンなどの多糖類)からできており、ヒトの消化酵素のみでは分解されません。
寒天はヘルシー。体に良い。
寒天の特徴として、
食物繊維が約80%以上と豊富でお腹にたまりやすい
その結果、血糖値の上昇を緩やかにする
血圧を下げる効果も期待できる
などが挙げられます。とってもヘルシーな食材です。
全国狩猟禁止の日
例年、2月16日〜11月15日の期間は、北海道以外の全国で狩猟禁止になります。
狩猟禁止日や解禁日は都道府県ごとに、年ごとに、対象となる鳥獣ごとに異なっており、事前の確認必要だそうです。私は狩りには縁遠いのですが、この冬の時期に狩猟が認められているのでしょうか。
注:北海道は例年2月1日~9月30日が禁止日。
冬に狩猟が解禁される理由。だから冬はジビエの季節!
冬に狩猟が解禁されるのは3つの大きな理由があります。
1つ目の理由は、誤射の危険性を低めるためです。冬は木から葉が落ち、草が枯れ、山野の見通しが良くなります。
2つ目の理由は、冬は農閑期で農林業者の手が空きがちという事情もあります。
3つ目の理由は、鳥獣の保護を図るためです。鳥獣の大部分は春夏が繁殖期です。その間の狩猟を禁止することで個体数を保てるようにします。また、鳥類については渡りの時期も考慮されています。
ニコライ祭
東京神田駿河台のニコライ堂で知られている、日本ハリストス正教会を設立した聖ニコライの忌日です。

その他の2月16日の記念日
その他の2月16日の記念日は、似合う色の日、トロの日、十六茶の日 などです。
2月16日の誕生花と誕生石
2月16日の誕生花:「セントポーリア」「ラッパスイセン」
セントポーリアの花言葉「小さな愛」は、品種や花色も豊富で、たくさんの愛らしい花を咲かせる姿にちなむともいわれます。
ラッパスイセンの花言葉は「尊敬」「報われぬ恋」です。
2月16日の誕生石:「オレンジトルマリン」
トルマリンには、心を浄化してくれ、精神を落ち着かせるパワーがあるとされ、特にオレンジ色のトルマリンには、身体の疲れを癒す効能があると言われています。
2月16日生まれの有名人・芸能人(敬称略)
多岐川裕美 女優 1951年2月16日
中村由真 女優 1970年2月16日
相川七瀬 ロック歌手 1975年2月16日
オダギリジョー 俳優 1976年2月16日
松岡茉優 女優1995年2月16日
高倉健 俳優 1931年2月16日 – 2014年11月10日