【歳時記】2月19日、今日は何の日?:万国郵便連合加盟記念日、プロレスの日、強制収容を忘れない日など

万国郵便連合加盟記念日 2月19日

1877(明治10)年2月19日、日本が郵便に関する国際機関・万国郵便連合(Universal Postal Union:UPU)に加盟しました。

万国郵便連合ができたのは1874年、万国郵便条約によって設立されました。日本は独立国としては世界で23番目、アジアでは最初に加盟しました。

万国郵便連合の目的とメリット

万国郵便連合は、郵便業務の効果的運営によって諸国間の通信連絡を増進し、文化、社会及び経済の分野における国際協力に寄与することが目的です。現在は国連専門機関のひとつになっています。

万国郵便連合の設立により、地球上のほぼ全ての地域から固定料金に近い形で郵便物を送ることができ、国際郵便、国内郵便がともに同様に扱われるようになりました。

・・・というのが教科書的な回答ですが、実際に価格は安く設定されており、お得感満載なのですね。旅先から自宅に絵葉書を送った人も安くて驚きませんでした?

例えば、「はがき」だと

船便60円、航空便70円で世界のどこにでも郵送できます。

一番小さなエアメールの手紙(封筒、25gまで)だと、航空便で

第1地帯 (アジア・米国の海外領土・パラオ他) 90円
第2地帯(オセアニア・中近東・北米・中米・西インド諸島・ヨーロッパ) 110円

国内の「はがき」が税込63円、一番安い封筒(定型郵便物、25gまで)が税込84円ですから、距離を考えると、国際郵便は破格の安さです。

ちなみに国際郵便には消費税がかかりません。国内で完結するサービスではないので税金をかけようがないのです。

トランプ前大統領が中国にブチ切れて万国郵便連合を離脱すると脅して料金制度改革

2018年10月の話ですが、こんなニュースがありました。

トランプ米政権は17日、国連専門機関の万国郵便連合(UPU)からの離脱手続きを始めると発表した。国際郵便の料金などを定めた同連合の規則では中国企業が極めて安価に郵便物を米国に配送でき、米国企業や消費者に不公正な制度になっているためだと説明した。今後、条約の見直しを求めて交渉し、1年程度で合意できなければ脱退する。

日本経済新聞 2018年10月18日

リンク: 米、万国郵便連合を離脱へ 中国との料金格差批判

結局、アメリカと国際郵便機関は料金制度改革で合意することになります。その記事には、

米国によると、例えば重さ2キログラムの荷物を米企業が国内向けに発送する場合の料金は20ドル(2200円)程度かかる。中国企業が同じ重さの荷物を米国へ発送した際、中国が米国に支払う料金はその4分の1程度。その差額は結果的に国内の郵便料金に転嫁され、米国が負うコストは年3億~5億ドルに及ぶという。

日本経済新聞 2019年9月26日

リンク: 国際郵便機関、米国の離脱回避 料金制度改革で合意

とあります。アメリカ人が中国発の荷物の代金を支払わされていたら起こりますわな。

いや、本質は別のところにあって、Ebayなど個人輸入する場合、国際郵便で荷物を受け取るアメリカの消費者もメリットを受けているのです。

迷惑を被っているのは、他の卸・小売りや、日本など先進国の輸出元ですね。不正競争をもろにさせられていたのですから。

色々、問題はありましたが、トランプ政権は、それまで放置されていた様々な問題に切り込んでいたことは評価されるべきでしょう。

プロレスの日 2月.19日

1954(昭和29)年2月19日、日本のプロレスで初の本格的な国際試合、力道山・木村組 vs シャープ兄弟(カナダから来日)の一戦が、東京・蔵前国技館で開催されたことにちなんで制定された記念日です。

プロレス熱がとにかく盛んだった当時、日本テレビとNHKが同時中継したほか、東京・新橋駅西口広場の街頭テレビには、約2万人の観衆が集まるほどの熱狂ぶりだったそうです。

試合結果は、シャープ兄弟がこの初来日で5回対戦し、王座を保持したまま帰国しました。

さて、力道山、伝説のプロレスラーですが、大相撲の力士出身で、身長176cm、体重116kg。

対戦相手を「空手チョップ」で次々と倒す姿に人気が集まりました。素行の面で色々と問題がありましたが、日本のプロレス界の礎を築いた最大の功労者であり、「日本プロレス界の父」と呼ばれています。

強制収容を忘れない日 2月19日

1942(昭和17)年2月19日、時のアメリカ第32代フランクリン・D・ルーズベルト大統領の命によって、アメリカに住む日系アメリカ人約11万2千人が、強制収容所への転住を余儀なくされたことを受けて制定された記念日です。

1941年(昭和16年)12月に太平洋戦争が勃発したことが主な理由とされていますが、同じく第二次世界大戦の対戦国、イタリアやドイツ系のアメリカ人をこのような形で強制収容されたわけではありません。人種差別政策が日系人にも及んだということです。

例年2月19日には主に日系アメリカ人たちによって集会が開かれるなど、人種差別に関するあらゆる撤廃を求める活動が欧米を中心に行われています。


天地の日 2月19日

ポーランドの天文学者で「地動説」を提唱したニコラウス・コペルニクス(Nicolaus Copernicus、1473~1543年)の誕生日。

天文学者であるとともにカトリック司祭だったコペルニクス

コペルニクスは、天文学者であるだけでなく、カトリック司祭、法学者、経済学者、医師の分野でも活躍しています。

カトリック司祭?当時の教義に異議を唱えたエピソードが強いので、イメージがわきにくいのですが、実は、コペルニクス自身は敬虔なカトリック司祭だったそうです。

そんな司祭が、教義とは異なる考えを公表したことは、当時大きな襲撃とともに激しい糾弾対象となりました。

「天動説と地動説」を一応押さえておこう

天動説
地球は動かずに世の中の中心に位置し、太陽を含めた他の天体が地球を中心に回っているとの考え。別名「地球中心説」

地動説
太陽の周りを地球を含めた天体が周回している、との考え。別名「太陽中心説」

当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す太陽中心説(地動説)は、天文学史上最も重要な発見とされています。ただし、太陽中心説を初めて唱えたのはギリシャ・サモス島生まれのアリスタルコス(Aristarchus)で、紀元前3世紀のことでした。

その後、ヨハネス・ケプラーやガリレオ・ガリレイが精密観測をして地動説を証明しますが、宗教裁判にかけられるなど、日の目を見ません。

ニュートンによる地動説の証明

ケプラーやガリレイは、地球を含む惑星が太陽の周りを回っていることを余すところ無く明らかにしました。

このため、教会による再三の否定にもかかわらず、地動説が合理的な世界観として一般に受け入れられるようになりました。

しかしなお、その運動の力(地球が太陽を回る力)はどこから来るのか説明できる学説はありませんでした。それをついに解決したのが、アイザック・ニュートン(1642-1727)でした。

ニュートンは実験と微積分法による軌道計算など数学的理論化をすすめ、1687年にその学説を公表します。このニュートン力学は「万有引力の法則」として知られているもので、惑星運動も太陽の引力によるものとして説明されました。

これによって最終的に地動説は疑いのない「真理」とされるようになりました。

なお、ローマ教会ですが、1992年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世はガリレオ裁判の誤りを認め、公式に謝罪ししています。

また、2008年にはローマ法王ベネディクト16世が「彼の研究は信仰に反していなかった」と地動説を公式に認める発言を行っています。

一方でアメリカは信仰の国なので・・・

2014年のアメリカ科学振興協会が行った調査によると、アメリカ人の約4人に1人は、いまだ地球が太陽の周りを公転していることを知らない(信じない)という結果となりました。

その他の2月19日の記念日

その他の2月19日の記念日として、「信州・まつもと鍋」の日、クレープの日、シュークリームの日、熟カレーの日、松阪牛の日、共育の日、いいきゅうりの日、食育の日、熟成烏龍茶の日などがあります。


2月19日の誕生花と誕生石

2月19日の誕生花:「モクレン」「プリムラ」「タンポポ」

モクレンの花言葉の「自然への愛」は、春の花がいっせいに咲き誇る季節に、枝先に紫色の大きな花をつけ、自身もめいっぱい自然を謳歌しているようなその花姿にちなむともいわれます。

プリムラは、パンジー・ビオラとともに、冬の寄せ植えには欠かせないお花ですね。この時期、玄関先をこの花が彩っているお家も多いでしょう。

プリムラ(全般)の花言葉の「青春のはじまりと悲しみ」は、プリムラが寒いころに咲きだし、夏を待ちながらそれに逢わずに死んでしまうことに由来するともいわれます。・・確かに家のは毎年5月頃には枯れてしまいます。

2月19日の誕生石:「ウォータードロップ」

ウォータードロップは、水晶の中に水や気泡があるクリスタルです。石を左右に傾けると中の水の動きが見えるという他の天然石にはない特徴があります。

2月19日生まれの有名人・芸能人(敬称略)

杉本清 アナウンサー・競馬ジャーナリスト 1937年2月19日
藤岡弘 俳優 1946年2月19日
貴ノ花健士(元二子山親方) 大相撲力士 1950年2月19日- 2005年5月30日
村上龍 小説家 1952年2月19日
薬丸裕英 俳優・タレント 1966年2月19日
森且行(元SMAP) オートレーサー 1974年2月19日
山本高広 ものまねタレント 1975年2月19日
中島美嘉 歌手 1983年2月19日