新型コロナ関連のニュースでうんざりするなら、別方面のうんざりするニュースです。短期的には我々の生活には関係ありませんが。
NHKニュースウエブから
温室効果ガス 去年1年間の排出量 最多に3年連続で増加 国連
9日発表された2020年次報告書によると、去年1年間の世界の温室効果ガスの排出量は合わせて591億トンと3年連続で増加し、過去最多とのことです。
いかんねー。
日本はともかく、アメリカでもかなり風力発電が普及してきているし、太陽光パネルも日本では実感わかないけど価格低下がさらに進んで、いわゆるメガソーラーがジャンジャン作られているのですが、残念ながら追いつかないようですね。そうそう、メガソーラーといえば、価格には敏感な(つまりドケチな)あのインドでさえ、着々と完了しているプロジェクトがあるようで、IT都市バンガロールを州都に持つカルナタカ州では、結構な発電量になっているようです。(今度記事にします)
ニュースに戻って、「なお、今年は二酸化炭素の排出量は去年に比べて7%程度減る見通し」
おいおい、コロナでこれだけ世界的に活動を抑制していてもたったの7%!?
そりゃそうでしょうね。コロナのおかげで家の電気代が増えたという愚痴が続出ですもの。根本的にライフスタイルを変えるか(ムリです!)技術革新に期待するかしかなさそうです。
厄介なのは、温室効果ガスは蓄積するものなので、単年度のパフォーマンスとか、2050年にいきなり排出ゼロにしても意味がないところです。
この報告書も同じことを言っています。ニュースに戻ると
「そのうえで報告書は、各国が再生可能エネルギーなど、環境分野の技術に投資する「グリーンリカバリー」の政策を強化していくことで、2030年までに温室効果ガスの年間排出量を150億トン、従来の想定に比べて25%余り削減できる可能性があるとして、各国に対策の強化を求めています。」
つまり、XX年までにYYY億トン総量を減らすことが重要なのです。
さて、本ブログでは原油の動向にも触れていますが、温室効果ガス抑制の視点に立って見るなら、どこかが座礁資産になること待ったなしです。それもふまえて、どこまで我慢できるか、トリレンマどころか、ペンタレンマ、ヘキサレンマですね。
我が日本としては、着々と時流に合わせて脱炭素かしつつ、最後の(?)原油時代を低価格でエンジョイできるとベストシナリオですが。さてどうなるやら。