国際女性デー(3月8日 記念日)
1904(明治37)年3月8日、ニューヨークで婦人参政権を求めて起きたデモをきっかけに、ヨーロッパやロシアでデモや労働運動が広がりをみせました。
その後、1975年に国連は3月8日を「国際婦人の日」と定めました。現在では「国際女性デー」と呼ばれています。
国や社会に貢献した女性の勇気と決断を称える日であり、世界の女性や女の子たちの権利をアピールし応援するために、様々なイベントが開催されてます。
日本ではまだ馴染みが薄いが、世界では結構浸透している「国際女性デー」
日本では近年知ったという人も多いと思います。特にGoogleの検索ページのロゴや、フェイスブックで知ったという人の話を聞きました。
世界ではこの日を国の祝日に定めている国が20カ国以上あります。祝日にはなってはいないものの、国内でさまざまなイベントが行われる国も少なくありません。
イタリアでは、この日は春の象徴である黄色いミモザの花を女性にプレゼントする「ミモザの日」として親しまれています。
「国際女性デー」ロシアでは超重要。あの革命が関係していた
ロシアでも祝日になっているうえ、生活の中に溶け込んでいます。
お酒好きの多いロシア人ですが、この日に外で酒でも飲みにいってしまったら、しばらく妻からの食事の用意はなくなると言われています。この日は男性が食事を用意するのが常識だとか。
このほか、前日には職場で男性が花をプレゼントしたりして、「女性に感謝していますよ」っていうアピールは鬼気迫るものがあるらしいw
日本のクリスマスとバレンタインデーが一緒に来た感じでしょうか。
国際女性デーの発端となるデモや活動。実はロシア革命のきっかけにもなっていました。これが理由だったりもします。
みつばちの日
3月8日で語呂合わせしようとするとまず思いつくのが、「ミツ(3)バチ(8)」でしょう。全日本ミツバチ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定しました。
ミツバチと言えばやはりハチミツ。
ハチミツは万能薬と言われ、殺菌作用・疲労回復効果・整腸効果などいろいろな効果があります。
喉の痛みや声枯れにも良く、はちみつの専門店もありますよね。
セイヨウミツバチとニホンミツバチ
現生種は世界に9種あるそうです。全世界で養蜂に用いられているのは主に「セイヨウミツバチ」。
日本にはニホンミツバチという在来種がいて、古くから養蜂で活躍してきました。しかし多くの蜜を採りたいことから、セイヨウミツバチが1877年(明治10年)に導入されました。
実際、セイヨウミツバチの方が蜂蜜を大量に生産することができるので、他のミツバチが集めたハチミツと比べて安価です。
特段の断りが無い限りスーパーなどで販売されている蜂蜜はほとんど全てセイヨウミツバチから得られたものでしょう。
一方、二ホンミツバチの蜂蜜は小量しか取れず高価ですが、コクと深みがあるとされています。
ミツバチがいなくなったら食糧危機になる!?
ミツバチは花の蜜を集めるだけではなく、野菜やくだものを栽培する農業の現場では、果実を実らせるための受粉も行っています。
「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」
と報告したのは、国連環境計画(UNEP)のアヒム・シュタイナー事務局長。ザックリまとめるとミツバチさんがいなくなったら、みんな飢え死にするよっていうことです。
これは単なるミツバチへの感謝ではなくて、近年、ミツバチの数が減っていることへの危機感と警告です。
ミツバチの個体を減少には様々な要因が推測されていますが、ある農薬※が特に影響を与えているのでは疑われています。
EUはすでに使用禁止に向けて舵を切りましたが、日本は・・・逆方向に舵を切っているようです。
注:ネオニコチノイド系農薬・・・ニコチンに似た成分(ニコチノイド)をベースとする、現在世界でもっとも広く使われている殺虫剤。1990年代に登場したとたん一気に普及した。
エスカレーターの日
1914(大正3)年3月8日、東京・上野で開かれた「大正博覧会」の会場内に、日本初のエスカレーターが設置されたことにちなんで制定された記念日です。
事故が相次いだ日本初のエスカレーター
このエスカレーターは、博覧会の第1会場と第2会場を繋ぐために設置された、ある意味、展示物・アトラクションとして稼働したのですが、当時の人には慣れない代物で(当然ですね)、けが人が相次いだとか。
はじめての事故は、
74歳女性が「エスカレーターの振動によって振り落とされる」
というものでしたが、
74歳になって生まれて初めてエスカレーターに乗るというその勇気も凄いと思うし、人を振り落とすような振動を発生させるエスカレーターって展示物としてどうよ?
と個人的にはツッコミどころが満載だったりします。
大昔、日本の百貨店がエスカレーターを導入した際、エスカレーターの乗り場の脇に「エスカレーターガール」という女性が立って乗り込みの案内をしていたことがあったらしいのですが、そういうスタッフはいなかったのでしょうか。謎です。
「エスカレーター」という装置と、「エスカレート」するという言葉の由来
「Escalator」という語、元々はアメリカの企業オーチス・エレベーター社(Otis Elevator Company)の商品名でした。商標登録もされていました。
しかし、当時この自動式階段を表す適当な言葉が他になく、動く階段はどこのメーカー製であっても「エスカレーター」と呼ばれ、普通名詞になっていきました。同社では既に商標権を放棄しています。
動詞に「escalate」という言葉があります。日本語でも「エスカレートする」などとカタカナ言葉になっていますね。
「Escalator」という商品名、この動詞を元にした造語かと思いきや、実は、「Escalator」のほうが先で、「escalate」がその派生語だそうです。
この新語は当初「エスカレーターを使って上に登る」、「エスカレーターで移動する」という意味でしたが、後に「徐々に増大または発展、悪化する」という現在の意味になっています。
「Escalator」の商標登録1900年
「Escalate」という新語の登場1922年
その他の3月8日の記念日
その他の3月8日の記念日として、
みやげの日、サバの日、ビールサーバーの日、赤ちゃん&こども「カット」の日、さやえんどうの日、鯖すしの日、雅の日、三板(サンバ)の日、三矢の日、散髪の日、サぱの日、サワークリームの日、町家の日、紗の日、サンワの日、サヴァ缶の日、残薬をへらす日、miwaの日、ザンパの日、スリッパを楽しむ日、レモンサワーの日、コモンウェルス・デー、信州地酒で乾杯の日、歯ブラシ交換デー、ホールケーキの日、生パスタの日
などがあります。多すぎ・・・。
3月8日の誕生花と誕生石
3月8日の誕生花:「ニゲラ」「ブルースター」「コブシ」
ニゲラの花言葉は「当惑」「ひそかな喜び」。
ニゲラは英語で「Love-in-a-mist(霧のなかの恋)」とも呼ばれていることから、花言葉の「当惑」はこれにちなむといわれます。
3月8日の誕生石:「アクアマリン」「ルチルクォーツ」「アメジスト」
「ルチルクウォーツ」は、金色の針状の鉱物が内部に混ざっている水晶です。
3月8日生まれの有名人・芸能人(敬称略)
水木しげる 漫画家 1922年3月8日~2015年11月30日
高木ブー コメディアン・ウクレレ奏者 1933年3月8日
江川達也 漫画家 1961年3月8日
桜井和寿(Mr.Children) ミュージシャン 1970年3月8日
須藤元気 総合格闘家・作家・ミュージシャン 1978年3月8日